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住む前に気づきたい注文住宅の後悔・失敗ポイント(後編)

2023.08.02

皆様、こんばんは。

大阪大東市で注文住宅を手掛ける≪トミタの家づくり舎≫の住宅アドバイザーの伊藤です。

今回は前回の記事の続き、注文住宅を建てた方で間取りで後悔したポイントの後編です。

これから住宅を購入される方は是非参考にして頂きたいと思います。

前回の記事をまだ見られてない方は先にこちらの記事をご覧ください。

https://tomita-iedukuri.com/667/

それでは、後編に入っていきたいと思います。

窓の数、大きさ、位置…まぶしいのも不便だし暗いとがっかり!明るさ・暗さで失敗

光の入り方は窓の大きさ、周囲の建物などによっても変わり、季節ごとにも異なる。

さまざまなシーンを想像してチェックしましょう。

【失敗例】

・西側の高いところに大きな丸窓を設けたら、外観のアクセントとしてかっこいいけど、西日がまぶしく、夏は暑い。

・テレビの上に設けた窓が東向き。
まぶしくてテレビを見ながら朝食をとれない。結局カーテンはいつも閉めっぱなし。

・玄関に光が入らなくて昼でも暗い。
玄関が奥まった配置で、外壁と接するのが玄関ドア部分だけ。
しかもドアや床のタイルがブラック系なので、なおさら暗い。

・トップライトに憧れて、リビングの天井につけた。
でも、南側で十分に明るい空間なので、トップライトである必要もなかった。

・開放的なリビングが希望で大開口にしたけど、光がまぶしい。
それなら普通サイズの窓とトップライトにすればよかった。

失敗しない為のアドバイス

【明るさ・暗さ編】

□ 光の入り方を設計士に聞いて日の入る線を図面に書き込んだか。
□ 視線を遮りつつも光を入れたい空間はスリット窓などを使っているか。
□ 外壁に接しない部屋や通路に自然光を取り入れるための工夫があるか。
□ トップライトの下が日焼けの気になる家具を置く場所になっていないか。

光が室内にどのように入るかは、時間や季節によって大きく変わる。休日は外出が多い、家で過ごすことが多いなど、家族のライフスタイルに合わせて間取り、窓の大きさやタイプ、設置場所などを考えてもらうのがベストです。

四季のある日本だから生活に影響が大きい!暑さ・寒さで失敗

住まいの高気密・高断熱化が進み、オープンな間取りでも冷暖房効率が高まってきたが、間取りの影響もしっかり確認しましょう。

【失敗例】

・オープンで広々としたLDK、しかも長方形なのでエアコンが部屋の隅々までは効きにくく、冬は思った以上に寒かった。
やっぱり床暖房をつければよかったかもしれない。

・リビングは採光を優先し南面の窓を大きくしたが日が当たりすぎて暑い。
せめてオーニング(日よけ可動式テント)を取り付ければよかった。

・オープンキッチンは、夏になると料理の熱がLDK中に広がって暑い。
間仕切りがないから冷暖房も効きにくいし。

・リビング・ダイニングを憧れの吹抜けにしたけど、やっぱり冷暖房が効きにくい。
開放感より、快適さを重視すべきだった。

・空間を有効活用しようとロフトをつくったが、冷暖房の効きが悪い。
夏は暑くて行かず、ただの物置状態に。

・リビング・主寝室間の子ども部屋は窓が1つだけで風通しが悪い。
リビングとの間の壁に窓をつけるんだった。

失敗しない為のアドバイス

【暑さ・寒さ編】

□ 各フロアの図面を重ねて、吹抜けから上がる暖気を書き込んだか。
□ 熱のこもりがちなロフトや小屋裏に熱気を抜く窓が設置されているか。
□ 吹抜けなどオープンな空間は、広さに適した冷暖房器具が設置されているか。
□ 夏は日が入りにくく、冬はよく入る、軒の出が深い設計になっているか。

高気密・高断熱の家でも、室内に日差しや風がどのように入るか、間取りがどれくらいオープンかなどによって、暑さ・寒さは変わってくる。必要に応じて間仕切りできる間取りにするなど、部屋の用途に合わせて検討しましょう。

離れていて面倒、遠回りでイライラ…毎日だから余計遠くに感じる!生活動線で失敗

暮らしやすさへの影響が大きい生活動線。プランニングでは間取図上を歩くつもりで、家族全員&来客の動線をチェックしましょう。

【失敗例】

・洗濯動線を考えて、2階に浴室・洗面室をまとめたのはよかったが、1階に手を洗う場所をつくらなかったのが失敗。
帰宅後、トイレやキッチンで手を洗ってしまう。

・リビングの隣の和室は、来局用に独立させたけど、あまり使わない。
リビングとつなげて、子どもの遊び場にしたほうがよかった。

・書斎は玄関近くにつくったほうがよかった。
2階だと帰宅後の怪談が面倒で、荷物を1階に置いてしまう。

・玄関を入ってすぐトイレ。
私がトイレから出るとき子どもが玄関を開けて、訪問者が鉢合わせしたときは気まずかった。

・廊下のないオープンな間取りは開放的だが、お客さんが来ていて、子どもをお風呂に入れたいときなど困る。

・リビング階段は、子どもの友達が来たとき散らかったリビングを通ってもらわないといけなくて恥ずかしい。

失敗しない為のアドバイス

【生活動線編】

□ 起きてから寝るまでの動線を書き込んでみて、不便なところはないか。
□ 朝の身支度など、家族の動線が集中して混雑するところはないか。
□ 家族が集まって過ごす空間は、それぞれの個室と行き来しやすいか。
□ 家族が来客のいる空間を通らずに移動できるような工夫はあるか。

朝から夜までの間にどのような動線を描きながら移動するかは、家族ごとに大きく違う。家族が家にいる間の動きを紙に書き出してから、外出前、帰宅後など、平日・休日ごとのよくある行動パターンを設計士に伝えよう。

家の中のことばかり気になって…使えない場所になった!屋外空間の広さで失敗

間取図をチェックするとき、見落としがちな屋外空間の広さ。物干し、軽食……用途に合ったスペースを確保したい。

【失敗例】

・バルコニーの幅が狭すぎて、洗濯物が干しにくい。
こんなことなら、いっそバルコニーをなくし、2階のホールを広くとって、そこを物干しスペースにすればよかった。

・リビングの隣のテラスの広さが中途半端。
テーブルを置くには少し窮屈なので、リビングを狭くしてもテラスを広くすればよかった。

・ルーフバルコニーをビアガーデンにしたくて広くしたけど、はしごで料理を運ぶのが大変で一度しか使っていない。

・西と東にバルコニーをつくったけど、東側は人がひとり通れる程度の狭さで、使っていない。
個室を広くするべきだった。

・敷地中央に家を配置。
どの方角の庭も広さが中途半端で不便。
家を端に寄せて庭を広くとればよかった。

・広い駐車スペースにしたつもりが、実際は敷地内に電柱やブロック塀があるので自転車も置けなかった。

失敗しない為のアドバイス

【屋外空間の広さ編】

□ バルコニーやデッキに設置予定の室外機やテーブルなどを書き込んだか。
□ テーブルや椅子を置く場合、テーブル周辺に十分なゆとりがあるか。
□ 掃除用具など、外で使うものを収納する外部収納のスペースはあるか。
□ バルコニーは洗濯物を干す作業のしやすい幅・奥行きがあるか。

例えば、洗濯物を干す、BBQをするなど、具体的な用途を考えているなら、プランニング前に伝えて、必要なスペースを確保してもらいましょう。一戸建てになると、外部用の掃除用具なども増えるので、収納もつくると便利です。

 

目に見えないからこそ見落としがち…!においの伝わりで失敗

図面を見ているだけでは想像しにくい「におい」の困りごと。においの発生源、広がる範囲を考えながらチェックしましょう。

【失敗例】

・玄関のみ共用、上下分離型の二世帯仕様にしたが、階段でもつながっていて仕切るものがないのが残念。
1階・親世帯のキッチンや寝室のにおいが、2階の廊下まで届く。

・ダイニングの窓の外が隣のガレージ。
出勤前にバイクをふかすので、排気ガスがすごくて窓を開けられない。

・大きな玄関収納にも窓を付ければよかった。
靴をしまう棚の前に窓がなく、雨の翌日はにおいが気になる。

・予想はしていたけど、やっぱりオープンキッチンは調理のにおいがほかの部屋に広がる。
部分的にでも壁をつくればよかった。

・会談の踊り場を広くして書斎コーナーにしたが、夫がタバコを吸うと、1階にも2階にもにおいが充満してしまう。

・キッチン横が階段で、2階の寝室のドアを開けたままにしておくとニンニク料理のにおいが寝室まで広がる。

失敗しない為のアドバイス

【においの伝わり編】

□ 各フロアの平面図を重ね、上下間のにおいの伝わりを書き込んだか。
□ 家の周囲、特に窓を設けたい場所の近くににおいの発生源がないか。

オープンLDKが主流の昨今、料理のにおいを気にする声が多い。吹抜けリビングやリビング階段では、2階にも充満することがあるのでよく検討を。

 

まとめ

注文住宅は一からつくる楽しさも大きい反面、実際に住むまで気付かない失敗もある。

間取りを平面で見るのではなく、温度や音やにおいがどう伝わるか考える想像力が必要になる。

皆様、住宅を建てる際には夢が膨らむことは良いことですが、予算がありきになってくるかと思いますので、こだわりの優先順位を決めて、その部分での満足を目指しましょう!

 ご相談承っております

トミタの家づくり舎では、ライフプランシミュレーションを活用した住宅予算のご相談も承っております。
ご来社でのご相談の際にはキッズスペースもご用意しておりますのでお子様とご参加も頂けます。またオンラインでのご対応も可能です。
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この記事を書いた人:伊藤 春洙

住宅アドバイザー

大学卒業後、企画開発・販売会社に入社し営業職として従事。その後「モノ売り」から「コト売り」に携わりたいと思い、30代後半で工務店へ転職し、住宅販売・リフォームの営業を行っていたところ、縁があって冨田建設に入社し現在に至ります。

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