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住宅ローンの繰り上げ返済は損なのか?損をしないための正しいタイミング

2021.07.30

皆様、こんばんは。

住宅アドバイザーの岩淵です。

皆様、繰り上げ返済とはご存知でしょうか?

一般的に住宅ローンは長期に渡って返済を行いますが、そのローン返済の期間を短くするための方法として「繰り上げ返済」があります。

繰り上げ返済を有効的に使うためには、どのような方法があるのでしょうか。

今回は、繰り上げ返済のメリットや繰り上げ返済で損をしないためのおすすめの利用法について紹介します。

 

繰り上げ返済の種類

住宅購入は人生の中で最も大きな買い物の一つといわれています。

金額が大きいことから、ローンを組んで数年かけて返済していく「住宅ローン」を利用する方が多いかもしれません。

しかし、もし自己資金に余裕ができた場合などは、通常の返済とは別に、余裕資金によってローン残高の一部を繰り上げて返済することができます。

これが繰り上げ返済です。

繰り上げ返済をすることで、ローンの返済期間を少なくしたり、利息の負担を少なくしたりすることが可能になりますが、主に住宅ローンの繰り上げ返済には、2つのタイプがあります。

1つめが、「期間短縮型」と呼ばれる繰り上げ返済で、毎回支払う返済額を変えずに、残りの期間を短くする返済方法です。2つめは「返済額軽減型」で、残りの期間は変えずに、毎回の返済額が少なくなる返済方法です。

一般的には返済期間が短くなる「期間短縮型」の繰り上げ返済を利用する方が多いとされていますが、期間短縮型と返済額軽減型にはそれぞれ特徴がありますので、資金や目的によって上手に選ぶようにしましょう。

詳しくは前回のブログをご確認下さい → 『元利均等返済と元金均等返済』

 

繰り上げ返済の意味とメリット

繰り上げ返済とは、あらかじめ決まった返済とは別に、余裕資金によって元本の返済に充てることを言います。

それでは次に、繰り上げ返済のメリットについて紹介します。

メリットとしては、主に以下の3つとなります。

  • 繰上げる時期が早いと、負担額が大幅に減る。
  • 金利が高いほど得をする。
  • 家計が安定する。

最初に、繰上げ返済を行う時期についてですが、ローンが実行されてから早いタイミングで繰り上げ返済をすることで、メリットが大きくなるといわれています。

ローン開始時は家計に余裕がないことが多いかもしれませんが、繰り上げ返済をする場合はなるべく早く実行することで、カットできる利息が大きいのが特徴です。

また、短縮できる期間も、1年目に繰り上げ返済をした場合と、10年目に繰り上げ返済をした場合とでは、短縮できる期間が異なります。

繰り上げ返済を検討している場合は、タイミングも重要であることを覚えておきましょう。

次に挙げられるメリットとしては、住宅ローンの金利が高いほど、繰り上げ返済はメリットが大きいということです。

例えば、期間短縮型の繰り上げ返済をした場合は、期間が短くなることで利息軽減効果が大きくなるだけでなく、定年後まであったローンの返済も、定年前までに完済して早めに老後資金への貯えにまわすことができます。

さらに、もし返済額軽減型の繰り上げ返済をした場合は、毎月支払う額が少なくて済むため、月々の家計が安定するといったメリットがあります。

子どもの教育費や生活費などで出費がかさむ時期や、収入が減った場合の経済的負担を少なくすることができますし、少しでも自己資金を増やしたい場合は貯金などの貯えにまわすことができます。

 

繰り上げ返済を行う上手なタイミング

繰り上げ返済を行う場合は、どのタイミングで返済を行うことで、より効果的に負担額を軽減することができるのでしょうか。

住宅ローンは期間が長ければ長いほど、負担する利子が大きくなりますので、早い時期からこまめに繰り上げ返済をすることで、利息を多く減らすことが可能になります。

しかし、ここで注意したいのが、住宅ローン控除と繰り上げ返済の関係です。

年末時の住宅ローン残高の1%が、住宅ローンの最大控除額として設定されているため、繰り上げ返済を行うことで、年末時点での住宅ローン残高も少なくなり、戻ってくる額も少なくなります。

したがって、年末よりも年明けに繰り上げ返済を行うことで、利息の軽減率が高い可能性があるため、事前にシミュレーションをして確認するようにしましょう。

★シミュレーションをご希望される方はトミタの家づくり舎までご相談下さい。

 

繰り上げ返済をする際の注意点

繰り上げ返済を行うことで、利息軽減効果を得ることができるほか、定年後までのローン返済期間を短縮し、早めに老後資金の準備をすることができます。

一方で、繰り上げ返済をする際にも注意点があります。

繰り上げ返済をするということは、まとまった資金を支出することですので、家計が苦しくなってしまうことも考えられます。

繰り上げ返済を行う際は、計画的に実行することを心がけ、予備費などについてもしっかりと考えることが大切です。

住宅ローンは10年以上の返済期間がありますが、早い時期に繰り上げ返済を行うことで、利息軽減効果が高いといわれています。

しかし、住宅ローンの借り入れ金額や金利、繰り上げ返済の金額、契約者の年収などの条件によっては、繰り上げ返済を行うメリットが少なくなる可能性もあります。

繰り上げ返済を行う前に、まずは比較検討を入念に行うことが大切だということを覚えておきましょう。

 

家計のことをよく考えて判断することが大切

例えば、返済期間短縮型の場合は、利息の負担を減らすことができますが、月々の支払いは変わりません。

急な出費があった場合に備えて、ある程度貯蓄をしていないと、家計が苦しくなってしまうことも考えられます。

そのため、生活費や教育費などの兼ね合いも考慮して、繰り上げ返済を行う必要があります。

また、繰り上げ返済を行うことで住宅ローンの返済期間が10年未満になってしまうと、住宅ローン減税の適用がなくなってしまいます。

住宅ローン減税の控除がなくなることで、家計の支出が多くなり、収入面で不安を抱える可能性もあります。

住宅ローンは他のローンと比べると金利が低く設定されていますが、手元資金が不足してしまうかもしれません。

生活が苦しくならないよう、繰り上げ返済のメリットとデメリットの両方を考慮した上で、長期的な資金計画を立てるようにしましょう。

 

本日はここまでです。

もっと繰り上げ返済について詳しく聞きたい方は是非トミタの家づくり舎へご相談ください。

 

この記事を書いた人:岩淵 豊

住宅アドバイザー

小学校2年生から高校を卒業するまで楕円球(ラグビー)を追い駆け続けていた私は、大学時代に初めてアルバイトを始め人のお手伝いをさせて頂く楽しさを覚えました。就職活動がスタートし『衣食住』の『住』で人のお手伝いをしたいと思った私は不動産につきました。不動産で住まいのお手伝いをさせて頂く中で、『家づくり』に興味を持ち、冨田に『家づくりの楽しさ』と、『家づくりの想い』を聞きました。そこで自分が本当にやりたかった仕事が見つかり冨田建設に入社致しました。

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