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「家の顔」を決める外観の押さえるべきポイント

家づくりノウハウ
公開日:2023.02.09
最終更新日:2024.07.08
家づくりノウハウ
公開日:2023.02.09
最終更新日:2024.07.08

「家の顔」を決める外観の押さえるべきポイント

目 次

こんにちは。

普段、たまたま見かけた家が
「高級感あるなー」とか「シンプルだけど洗練されてるなー」などなど、「家の顔」とも言える外観からこだわりって伝わってきませんか?
「新築で家を建てるならカッコイイ外観にしたい」
「どこにでもありそうな普通の外観にはしたくない」「外からみても見栄えのいい存在感を放つ家を建てたい」など、家の中身のこだわりももちろん重要なんですが、やっぱり外観もこだわりたいですよね。
今回はそんな重要な要素である外観で失敗しないために、押さえておきたいポイントをご紹介していきたいと思います。

✔︎︎︎︎新築の家の外観を決める3つの要素

外観の善し悪しを決める要素はなんでしょうか?それは大きく分けて3つあります。
家の形」、「窓の配置」、「色と素材」の3つです。
この3つを相互にバランスを取りながら整えていくと、良い外観になると言えます。
今回のテーマは「外観で押さえるべきポイント」なので今回は「家の形」はひとまず置いておきます。何故かと言うと「家の形」は間取りに影響される要素があるからです。
2つ目の「窓の配置」はどんな家でも必要なものですよね。
道路からみて家の中が見えづらいようにしてある家はあっても窓が1つもない家なんてないですよね。
つまり「窓の配置」というのはとても重要な要素なんです。
そして、「窓の配置」に外観を失敗しない秘訣が隠されています。
今回は窓が家の外観の印象に与える具体的な事例で見ていきましょう。
 
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✔︎︎︎︎「引違い窓」の多用はNG
引き違い窓 家イラスト

それではまず、上の絵をご覧ください。
この家には「引違い窓」という窓が多く使われています。
引違い窓とは、2枚の窓を左右に動かして開ける窓のことです。
皆さんも家の窓を見渡してみて頂きたいのですが、どの家でも1つは使われているのではないでしょうか?
引き違い窓 2台
先程の図の家をあなたはかっこいいと感じるでしょうか?
かっこいいとは言えないですよね。
その外観が良くないと感じる大きな原因は窓の種類と配置です。
実は「引違い窓」を多用していることで家の外観に大きな影響が出る要因となってしまうんです。
では、どうして「引違い窓」を多用すると家の外観が悪くなってしまうのか解説していきます。
そもそも「引違い窓」というのは窓を大きく取りたい場所や外に出入りする場所に使う窓になります。
そうなると家の中でそれほど多く活躍する場所は無いのですが、特に建売住宅やローコストの家、特に外観や性能を考えずに造った家で「引違い窓」が多く使われてる傾向があります。
その理由は3つあります。
1つ目は「引違い窓」は窓の面積の割に価格が安価という点です。
なので、コストを抑える場合によく使われます。
2つ目は引違い窓は面積が大きいものなので、光を取り入れるのに使いやすい点です。
3つ目は昔から日本ではよく使われてきたので、何も考えずに窓と言えば「引違い窓」という考え方をもった住宅会社が多い事があげられます。
このような理由から「引違い窓」がたくさん付いている家がとても多くあるんですね。
これらを知った上で周りの家を見渡してみると、とりあえず「引違い窓」が付いているという家が多く目に入ってくるのではないでしょうか?
こうして「引違い窓」を多く使っている家=「建売の家」、「安っぽい家」というイメージになってしまうんですね。
そのような窓を安易に使えば使う程、カッコいい家とはほど遠くなってしまいます。
引き違い窓 目と口
また、引違い窓は外観のデザインを意識する上で使い方に困る窓なんです。
このような外観の家になると、お世辞にもカッコいい外観の家とは言えなくなります。
このように「引違い窓」は家の外観という視点から見てみると、使い方が難しい窓であることがわかります。
さらに「引違い窓」は気密性が高い窓ではなく、風を家に取り込むのにも適しておらず換気しにくい窓となります。
この窓の性能が分かっている設計士であれば、よほど性能の良い窓を使っているケース以外では「引違い窓」は人が出入りする最低限の場所にだけ使用するくらいにして、多用することはしないでしょう。
 
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✔︎︎︎︎それでも「引違い窓」を使うのなら

それでも、予算の関係から「引違い窓」を使うなんてケースが出てくると思います。
引き違い窓の使い方の例

写真の家ではこのように多用されています。
この家では1階に3カ所、2階に2カ所「引違い窓」が使われています。
どうですか?同じようにこの窓を多用していても先程の図の家と比べるとカッコよく見えませんか?
どうして差が出るのか。その理由は、数を並べて大きなガラスのように見せていることにあります。さらに窓の高さも通常より高く取る事でより「引違い窓」という感じを消しています。
極端な話を言えば「引違い窓」を使う場合、いかに「引違い窓」感を無くすかがポイントになります。
さらに、縦に長い家も「引違い窓」とは相性が良いです。
縦の家

もともと縦に細長い家は「引違い窓」と相性が良いのですが、こちらの家はあえてアンバランスに「引違い窓」を使う事で窓をデザインの一部にしているんです。
ちなみに、2階の窓は外に出るところが無いのにあえて大きなサイズの窓を使っています。
このように、家の外観を意識する場合、安易に「引違い窓」を使わないことを意識するだけで、家の見た目はかなり変わることがわかったと思います。
 
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✔︎︎︎︎外壁の色のポイント
色


では次に、外観を決める要素の3つ目「色と素材」について見てみましょう。
特に外壁の色は家の外観の大枠が決まってから、アクセントとして個性を出すものです。
外壁に使える色というのはたくさんあります。
また、どの色を使うかによって本来その色が持つ特徴が現れます。例えば白は光を反射させる、黒は光を集めるなどなど。
色を決める際には家を建てる土地の周辺環境を意識してみてください。
というのも、例えば白い壁の家が線路沿いに建っていたらどうでしょうか?
線路沿いというのは汚れやほこりが舞いやすいので白い壁の家は汚れやすいです。
反対に黒い家であれば、汚れは目立ちにくくなりますが、黒は光を吸収する色なので壁が熱を吸収しやすいというデメリットもあります。
また、ごく稀なケースですが近所に黒い家が建つことを嫌う人もいるので、配慮をしなければならない事もあります。
もう1つ意識すべきことは、劣化した時のことを考えるということです。
緑のような色は新築の時は問題はありませんが、劣化が進むと色がくすんできて苔やカビの色を連想させるので、メンテナンスが必要になります。
将来どのような見た目になるかも意識しながら外壁の材料や色を決めていくと、失敗が少なくなるでしょう。
 
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✔︎︎︎︎外壁の色分けのポイント
ペイント

家の外壁は1色だけで統一している家もあれば、何色かの色を使っている場合もあります。
この外壁の色分けも、家の外観がカッコ良くなるのか、それとも微妙な外観の家になるのかを大きく左右するんです。
外壁に複数の色を使う場合、色が増えれば増えるほど外観のまとまり感が失われてしまうので、色の数は2色、多くても3色に抑えるのがポイントでしょう。
さらに外壁の色分けは、大きく分けて2種類あります。
平面的な色分けと、凹凸を利用した色分けの2つです。
平面的な色分けのイメージとしては「しま模様」です。
1面の壁に対して、複数の色を使用したデザインです。
凹凸を利用した色分けのイメージは「ベランダ部分の色変更」などです。
1面の壁ではなく、出っ張った部分などを活用して色を変更します。
おすすめの色分けは凸凹を利用した色分けです。
何故かと言うと、色の境界がはっきりしているので、奇麗に見えるというメリットがあるからです。
平面的な色分けの場合、最初は「せっかくだから外壁にいくつか色を使いたい」という理由で色分けする事が多いのですが、時間が経ってくると「何でここで色分けしたんだろう」と思うようになる事が実はとても多いようです。
それだけ、平面で色分けしていると無理に色分けをしているように見え、不自然に見えてしまうんですね。
どうしても色分けしたいなら、壁をふかしたりして少しでも凹凸を付けた上で、色分けするのがポイントです。
ふかし壁とはこんな感じに少し出っ張らせた壁の事です。
ふかし壁の例
このようにあえて凹凸をつけることで、色分けが上手くまとまりやすくなります。
 
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✔︎︎︎︎まとめ
まとめ

外観について今回はご紹介して来ました。
新築の家の外観で失敗しないためには、まずは「窓」の使い方に注意をしてくださいね。
安易な「引違い窓」の使い方は、家の外観をカッコ悪くする原因となり、それだけで家の見た目は大きく変わります。
どうしても目立つところに「引違い窓」を使う場合は、「引違い窓」のように見せないようにするのがポイントです。
次に、外壁に使う素材、色の数と色分けの仕方次第で家の外観はかなり変わることをお話しました。
外壁の色は、家を建てる人が自由に選べるのですが、地域によっては奇抜な色を禁止している地域というのもあるので、ある程度は地域に馴染む色を選ぶ必要があります。
日本ではバラバラな色味の家が乱立する事で町の景観を乱している部分があります。できるだけ近隣に調和した外観を意識しながら、その上で、あなたの気に入った外観の家を目指すと良いでしょう。
気に入った外観が完成すれば、家に帰る度に自分の家を誇らしく思う、そんな瞬間が来ることでしょう。
ぜひ、あなた好みの外観の家を一緒に建てましょう!

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